top of page

清内路の手作り花火

上清内路諏訪神社 10月6日
下清内路諏訪神社・建神社 10月上旬

この花火は上清内路煙火同志会下清内路煙火有志会のふたつの保存会によって製造され、上清内路諏訪神社及び下清内路建神社・諏訪神社の秋季祭典でそれぞれ奉納されています。

記録によれば、江戸時代に村の特産物であった煙草と木櫛の行商で三河地方を訪れた村人が、煙草と引替に火薬製造の秘伝を伝授してきたことがこの花火の原点とされています。古くは、享保16年(1731年)上清内路・下清内路両諏訪神社社堂の再建にも奉納しています。

飢饉の年も戦中戦後の混乱の中でも決して途絶えることなく300年余続く伝統の花火で、住民が火薬から製造する全国でも唯一の花火です。平成4年に県の無形民俗文化財に指定。1998年長野オリンピック閉会式のフィナーレを飾りました。
回転運動やロープを応用した仕掛け花火、勇壮な「大三国」(だいさんごく)など多彩な技が伝えらています。

(※清内路ホームページから引用)

「大三国」(だいさんごく):大三国とはとりわけ飯田下伊那では神社への奉納煙火として欠かせない筒煙火です。多くは孟宗竹を利用して縄を巻いて締め、なかに配合の異なる火薬を定められた順番に詰めたものを、神社の境内に立てた柱の頂部に垂直に結わえ付けて設置します。火花が吹き上がると、その降りかかる火の粉の下に若者が入ってキオイをする伝統があります。

(※調査報告「飯田・下伊那の煙火文化と資料 囲いと打ち揚げ筒」から引用)

bottom of page