国重要無形民俗文化財　1月13日・14日・15日

阿南町新野の伊豆神社、諏訪神社で行われる田楽（でんがく）系の芸能です。

大正15年（１９２６）に民俗学者の折口信夫（おりぐちしのぶ）が新野に来てこの祭りを見学し、「雪祭り」の名で全国に紹介しました。
１月13日に伊豆神社の宝蔵（ほうぞう：宝物をしまっておく蔵）に納められていた面（おもて）を諏訪神社へ運ぶ「お下り」が行われ、同神社で面化粧や試しの舞などが行われます。
そして14日夕方、諏訪神社を出発した「お上り」行列が伊豆神社に到着すると、雪祭りの本番となります。神楽殿（かぐらでん）での舞、巨大な松明（たいまつ）起こしと「御舟」による点火に続き、歳神（としがみ）としての幸法（さいほう）やその模倣（もほう：真似をすること）である茂登喜（もどき）、古風なビンザサラ舞、競馬（きょうまん）、天狗（てんごう）などの演目が夜どおし行われます。

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※田楽（でんがく）：平安時代に始まる芸能で、水田で豊作を祈ります。

※歳神（としがみ）：お正月にお家にお迎えする神様。日本では古くから稲作が行われてきたことから田の神様、農耕の神様と考えられています。