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遠山の霜月祭り
中郷、小道木 12月第1土曜日 / 上町 12月11日 / 木沢 12月第2土曜日
下栗、和田 12月13日 / 程野 12月14日 / 八重河内 12月15日
冬至(とうじ)を迎え、一年で昼の時間が最も短くなる霜月(しもつき)(旧暦11月)に、太陽の衰弱復活と再生になぞらえて魂の「生まれ清まり」を願うための祭りが飯田市の遠山で行われます。
遠山では、村人が産土神(うぶすなかみ)にさまざまな願をかけ、その御礼を果たす「願ばたき」の機会でもありました。
基本的には神名帳(じんめいちょう)を読み上げて全国の神様をお招きします。神様はかまどの上に吊るされた湯の上飾り(切紙の飾り)に宿るといわれていて、氏子(うじこ)は神楽歌(かぐらうた)を歌いながら神々に湯を捧げる湯立てと、それにともなう舞を夜通し延々と繰り返します。
鎮めの湯を終えて全国の神々がお帰りになると、遠山地区内の神さまが面となって登場し、その数は一社あたり15〜40面に及びます。火の王や水の王が登場して素手で釜の湯をはねとばす場面や、四面(よおもて/水王、土王、木王、火王)が登場して飛び回る場面では、会場全体が興奮します。
祭場となる神社の祭神に八幡様(はちまんさま)が多いのは、遠山地域が鎌倉時代に鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう/神奈川県鎌倉市)の所領だったことが関係していると言われています。
歴史的な起源としてはは平安時代の後期とも鎌倉時代ともいわれています。江戸時代の国学者、本居宣長の(もとおりのりなが)『玉勝間』(たまがつま)という本のなかでも霜月祭りは紹介されています。
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